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ふじいあきら氏 スペシャルインタビュー
第四期ファイナルスウィッチでは、スペシャルゲストにふじいあきらさんをお迎えしました。
そこで、インタビューを行わせていただきました。その様子を以下に記録させていただきます。マジシャンを目指す人や、マジックが上手になりたい人たちの参考になると嬉しく思います。
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参考になるサイトがある場合はリンクが貼られています。
それではお楽しみ下さい。
___みなさんよくご存知かとは思いますが、改めてふじいさんをご紹介いたします。
1967年3月4日生まれ 広島県の出身 現在はマセキ芸能社(*)所属。
参考…ウンナン、出川哲朗、バカリズム、狩野英孝、パッション屋良、いとうあさこ、マギー審司 などの著名なタレントが所属。
サラリーマン(プログラマー)として、広島より上京。5年間サラリーマン生活後、子供の頃からの夢のマジシャンを諦めきれず独学でマジックの練習。1993年から活動。1996年箱根クロースアップマジック祭で人気投票1位に、2001年に短期間アメリカに修行後、帰国。テレビ朝日番宣番組『ふじいあきらのデジマジ』、フジテレビ『爆笑おすピー問題』などに出演し注目を浴びる。現在は、マジック活かした番組。旅番組、子供向け番組、レポーター、他、俳優など幅広く活躍中。
___ふじいさんがマジックを始められたきっかけは?
一番最初はテレビですね。僕が子供の頃は、初代引田天功(*)さん、伊藤一葉(*)さんなんかがよくテレビに出ていました。その他に、やっぱり学校で何人か手品をできる奴がいましたね。そんな流れで本を読んだり手品の道具を買ったりして。そんな感じでしたね。
___引田天功、伊藤一葉…当時はステージマジックばかりでしたが、選ばれたのはクロースアップマジックですよね?
昔からマジックを見るのは好きなんですけど、子供心に「舞台には奈落(落とし穴)がある」とか「裏を見せてないじゃん」とか(笑)ひねくれた子供だったんで。それで、何かのときにテレビで…今思えばハンピンチェンムーヴだったんですけど、これがどうしても分からない。当時にスポンジボールのマジックなんかはすでにやっていたので、フェイクパスなんかは少しやっていたんです。ところが、コインはどう保持していいか分からない。絶対音がする。あと、コインアセンブリなんかもどっかで見て不思議でしょうがなかった。
そんな謎を抱えたまま、少しマジックから遠ざかってプログラマーになりました。
___プロになる以前、どなたかにマジックを教わったことはありますか?
それはもう、二川先生(*)ですね。僕のホントに最初の先生。テレビでマリックさんを見て、また血が騒いで。もう一度ちゃんと調べてみようと本屋さんに行ったら、たまたま入門シリーズの「コインマジック」があって。「コインマジックしか載ってないのか、これは!?」と驚いて(笑)。
もう、すごくおもしろくて、情報に飢えていた人間のところにバーッと情報が入り込んできましたから、楽しくてしょうがない。で、あっという間に読んで。そしたら巻末に著者の連絡先が書いてあって(笑)。早速連絡して「あの〜、ちょっとすいません…」とお邪魔して。当時は、マリックさんと同じことができるのかなーと思ってたんで、もしかしたらそういうものがあるんですか?という感じで訪れたんです。そしたら、「いや、そういうのは最初にやらない方が…」って返事をもらって。で、その時に「カードマジック事典」、「コインマジック事典」、入門シリーズの「カードマジック」…まぁ、バイブルですよね。それを勧められて。
で、その時に二川さんにトライアンフを見せてもらったんです…魔法ですよね(笑)。全く知識がなくてトライアンフ見たら死にますよ(笑)。ぶっとんで。「トランプに何もしかけ無いんですか?」「なんともないですよ」と調べさせてもらって。コレ(先述の書籍)にやり方が書いてありますよ、と言われて「ああ、買います」って(笑)。そっから、ず〜っと読んでましたね。
___日頃、マジックの練習はどのくらいされていますか?
波があって。当時は、寝ている時と入浴中以外はずーっとトランプいじってましたね。
___え?それは、まだサラリーマンをされている時期の話ですよね?お仕事をしてる時も?
してるんですけど(笑)。カードがダメな時はコインで。プログラマーだったんで、コインをクラシックパームしながら仕事してました(笑)。時々落とすと上司にものすごい怒られました(笑)。だから落とせませんでしたね。
___みなさんもこうすると、上手になるということですね(笑)
___オフの日とか、どうされていますか?
だいたいDVDとか…映画とか見てますかね。
___最近は、どういったお仕事されていますか?
最近はですね、この不況でイベント関係の仕事も減りまして(^^;)。
___一番忙しかった時期はいかがですか?
2005年かな。その一年間で約190本の営業をこなしていました。
___やはり、あっち行って、こっち行ってとか?
一番ひどかったのは。北海道の洞爺湖のホテルで営業があって。四日間のスケジュールだったんですが、初日と二日目は仕事で。三日目は空いていて。ここはゆっくりして下さい、という話だったんです。そしたら、そこに広島の仕事が入って(笑)。マネージャーが「調べたら行けそうなんで入れました」って言われて。で、さらに四日目に島根の仕事を入れましたって(笑)。
洞爺湖のホテルって千歳空港から二時間強かかるんです。で、初日まず行って。夜、仕事します。で、翌朝6時起き。とりあえず千歳空港へ行って、羽田空港で乗り換えるんです。で、広島へ向かって仕事して。帰りにまた千歳空港へ向かって、そこから二時間かけてホテルへ戻って仕事して、今度、島根まで行って、泊まらずに島根から東京へ戻ってヘキサゴン(テレビ番組)の収録だったんです(笑)。
いや〜、あれはね。ホントにね。まぁ、いいですよ、仕事ですからやりますよ〜!みたいな(笑)。
___下積み時代?に、まだ世の中にテーブルホッピングという単語が知られていない頃、都内でテーブルホッパーをされていましたよね。あれは、ご自身でお店に交渉したりとかされていたんですか?
僕はホントに幸せもので。当時まだ、サラリーマンをしながら、児玉さんのお店でやらせていただいていました。というのは、会社の同僚が、僕のマジックにもう飽きたと(笑)。それで、新鮮なお客さんがいるなって事で、児玉先生に相談したら快諾していただけて。それで、そこでマジックをやらせていただいていました。
その後、お店のマスター同士のつながりで、ポイントの古賀さんに声をかけていただけた。だから、最初はお願いしましたけど、そこからは紹介、紹介で。つながっていったりなんかしましたね。
___口からトランプを出すマジックは、ビル・マローン氏に教わったとありました。そして、実際にビル・マローン氏本人の前で演技をされたこともありますね。その教わった時の事と本人の前で演技をされた事についてお話を聞かせて下さい。
実際にはマーク・イェガーというビル・マローンの友達のレクチャーで僕は初めて教わったです。ただ、そこまで説明するとちょっとめんどくさいんです(笑)。で、マーク・イェガーのレクチャーで、ショックを受けて。やるようになったんです。
でも、実際にはターベルコースの二巻に載っているんですね(笑)。
___かなり古いマジック(技術)ということですね?
そうですね。でも、それは後から知ったことなんです。で、ビル・マローン氏の功績というのは、口から出るというよりも、いつの間にかパームしている、みたいな。クロースアップに取り入れた事だったと思うんです。マジックが終わった後って、どうしても「下がる」んですが、それを防ぐためのランニングギャグとして、ブリッジとして、使っていたという、そのアイディアが素晴らしい、と思います。
当時、僕のやっていたマジックはなんかつまらない、おもしろくないって言われてたんですね。で、なんかないかと思ったところでそれを見つけた。で、それをやるようになってから急激に、みんなが笑ってくれるようになった。なんか僕には合っていたんでしょうね。
___プロとアマチュアの違いについて、ブログに書かれていました。カメラマンの話を参考に聞かせてもらった、プロとアマの違いについて聞かせて下さい。
営業のお仕事を通じてカメラマンさんなんかと知り合いになって。で、ある日、疑問に思ったのが、カメラ…写真機なんて誰でも持っているんですよ。写真機があれば、とりあえず誰でも写真は撮れる。で、なんでそれでプロになれるのか?という話を聞いてみたんです。そしたら彼が、アマチュアの…特にカメラ小僧と呼ばれるような人らは、時々120点の写真を撮る。でも、それ以外は0点なんです。それだとダメなんです。で、我々プロは、どんなに時間がなくても、劣悪な環境でも常に最低は70点は取るよ、と言われて。ああ、マジシャンもそっくりそのまま当てはまるなと。で、それを聞いて僕も常に70点以上取れるマジシャンになりたいなと思ったんです。
___人前で披露することは緊張もするし、たいへん勇気のいることです。これを克服するためにはどうしていったら良いでしょうか?また、どのように克服されましたか?
いやぁ、今日も緊張しましたよ(笑)。やっぱり新しいネタをかける時は緊張しますよ。どこまで自分を信じられるところまで持っていけるかだと思いますよ。できるだけたくさんの、マジックに関係のないお友達に見せたりとか、鏡の前とか、もしくは、カメラで撮ってみる。今はデジカメでもかなりの映像が取れますから。僕がブログに乗せている動画も普通のデジカメです。で、実際に僕もそれで撮ってみて「あ、ここ見えてたんだ」みたいな(笑)そういうのがかなりあったんで。
で緊張するというのは、自分の練習不足を分かってるということだと思います。練習不足だけどなんとかうまくいってほしいというのは、自分の実力以上のことをやろうとしているから。これは、ミスターボールドさん(*)という方がいて、その方がおっしゃっていたお話。だから、虚栄を張ってステージに上がろうとしてるからだと言われて、確かにそうなんだけども…でも、やっぱりね。なんとかいい状態を作りたいですよね。だから、やっぱり目をつぶってもできるようなことをなるべくステージにかけるようにした方がいいかと思ってます。
___アマチュアマジシャンはマジックを披露する場がありません。そのためのスウィッチ(サークル)でもありますが、アマチュアマジシャンがマジックを披露したいと思ったときはどうすれば?また、アマチュアでされているときにはどういった場所で披露していましたか?
それはやっぱり同僚とか友達とか…当時はなかったですけど、今で言うキャバクラとか。必死にやりまくってましたね。
___それはお客さんとしてお店に行ってですか?
そうですね。お客さんで行って、女の子つかまえてやりまくってました。これはですね。お金払ってますからリアクションいいですよ(笑)。
あとはですね…店とかに頼んでみるといいですよね。こじんまりしたお店とかのオーナーさんとか。あると思うんですよね。 そういうとこで「ちょっとマジックやらせてもらえませんか」とお願いしてみるとか。そういところで、ほんとに無理のない正しいマジックをやってみて。迷惑にならない程度に。
やってみるのもアリなんじゃないかなと。僕は実際そうしましたんで。
___それでは最後に。ふじいさんの考えるプロマジシャンに必要なものとは?必要なことや条件などありましたら聞かせてください。
…う〜ん(長考)…
…「対応できるか」どうかだと思うんですよ。例えばテレビとかって、最後の提供とかで、もう一回カメラがなめていくんですよ。それで「ふじいさんとこで5秒止まりますんでなんかやって下さい」と言われるんです。その時にできる物が何個あるかということじゃないかと思うんです。5秒で、30秒で、1分で、と言われて対応できるかどうか。そういったものがある程度あるかどうか。
で、ぼくはこのマジックに関しては自信がありますっていうのは、ラーメンセットを頼まれたのにカレーを持ってきているようなものなんです。僕のカレーは自信ありますって持ってきても「いや、確かにうまいけど、今はラーメンなんだよな」っていう。これじゃ出られないと思うんですよね。
まぁ、実際のプロマジシャンとテレビに出るのでは話がちょっと違って…
___ああ、テレビに出るプロマジシャンと実際のプロマジシャンとではちょっと違いますよね。今のお話はテレビで求められるマジシャンのお話ですよね。
そうですね。で、どちらについても、その辺の話したら2、3日かかるので(笑)。えーと、大きな問題なんですけど…えーと、あの、「接客の魔法」を読んでください。それを見てちゃんと理解できて実行できれば、まぁ大丈夫だと思います。そこはクリアしていただきたいなと、思います。
まぁ、あとブログの方をご覧いただくと、今日お話したようなことはだいたい書いてあるかと思います。
___ふじいさんのブログでは、日常の些細なできごとなども書かれていますが、たまにポッポッとハードなマジック論が書かれています。たいへん興味深い内容となっておりますので、みなさんも興味がありましたら「トランプいじり」で検索されてみてください。
ということで、そろそろ時間となります。本日は本当にありがとうございました。ふじいあきらさんでした!
■2009年4月26日 かやの木会館:第四期ファイナルスウィッチにて
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